愛犬のために獣医から聞いた歯周病

犬の歯周炎について獣医から


原因


歯周病の原因は、歯垢の中に潜む細菌とされています。細菌そのものや細菌が出す毒素に対してイヌやネコの体内では局所的、全身的な防御反応が起こってしまいます。そして、これらが複雑に関連して歯周組織に炎症が起こってしまいます。


 歯石は、歯垢が石灰化したものです。歯石の表面はザラザラして歯垢が付着しやすいためにいったん歯石が付着してしまいますと、歯垢が歯石の沈着は悪循環を繰り返しながら厚みや広さが増加し、歯周病が悪化してしまいます。


症状


歯肉炎を放置すると、歯肉溝の細菌が増殖してしまい、歯肉と歯の結合がはがれ、炎症がさらに深い歯周組織に波及していきます。そして、歯槽骨も吸収され始め、歯周ポケットという深い溝が形成されるようになります。歯周ポケットが深くなると、ポケットの中に歯垢や歯石が沈着するようになり、炎症はさらに深いところに進むという悪循環を繰り返します。歯槽骨が重度に侵されると歯を保持することができなくなってしまい、歯は動揺し、最終的には脱落します。


診断


歯周病の進行の程度をくわしく把握し、グレード分けするために様々な検査が行われています。具体的には、歯周ポケットの深さの測定、歯肉の炎症の程度を示す歯肉指数、歯石の付着程度を示す歯石指数、歯の動揺の程度を示す動揺度、歯の根元の歯槽骨の吸収の程度を示す根分岐部病変などについて検査します。
歯肉の腫脹がみられたり、歯周プローブを用いて歯肉溝の深さを測定するときに出血したり、歯肉溝の深さがイヌでは3ミリメートル以上であれば、歯肉炎あるいは初期の歯周炎が疑われます。歯根の露出や歯の動揺があれば、さらに進行した歯周炎になります。歯槽骨の評価には歯科用フィルムなどを用いたX線検査が必要です。


治療

どの時期の歯周病を治療するかで治療するかで治療法が大きく異なっています。軽度の歯肉炎に対しては、口腔内を清潔に保ち、ブラッシングなどにより歯垢を除去し、必要に応じて薬物投与します。進行した歯肉炎や歯周炎であれば、全身麻酔下で付着した歯垢や歯石を除去し、歯周ポケットが深い場合は歯石を除去した後、歯周ポケットの中を清潔にします。この方法としては、汚れた歯根面を掻爬して滑沢化する歯根面掻爬(ルートプレーニング)と、炎症を起こした軟組織壁を掻爬する歯肉壁掻爬があります。さらに進行した歯周炎で歯の動揺が著しい場合や、治療後に動物の管理が十分にできない場合は、抜歯を行います。


予防

歯周病の原因は歯垢中にいる細菌であるため、歯垢を付着させないことが歯周病の最大の予防法になります。歯垢除去効果のあるドライフードや、おやつ、おもちゃを与えることも効果がありますが、最も効果の高い予防法は毎日の歯磨きを行うことです。
と獣医から歯周病を説明されました。